研修会では、研修ご担当者の熱い想いとご協力が受講者の皆様に伝わっている場合、受講者の参加意欲が高まる傾向にあります。一方で、研修の事前準備や当日の対応が研修効果に影響を与えることもあります。

具体的には、講師が担当する前に、人事課長や研修係長等の研修部門の責任者によるご挨拶や研修の趣旨説明が行われることが重要な要素となります。もちろん、講師も研修冒頭のオリエンテーションで研修の狙い(目的)について触れますが、さらに担当者の方の事前説明で講師の紹介がしっかりとなされていることも重要です。

また、受講者の皆様には前方から席を詰めて座っていただくようなアナウンスも効果的です。特に座席が自由席の場合、講師と受講者の距離は、講師の情熱の伝わり方と比例します。講師が熱心に受講者の皆様と目を合わせても、会場の遠くの方に、その熱意が届きにくいことがあります。そのため、前方から詰めて座っていただくことが研修の成功に繋がる要素の一つとなります。

「なぜ今日の研修を行うのか?そしてそれが受講者にどのように役立つのか?そのために今日の講師がどれほど適任であるか?」こういったことを説得力を持って研修前に受講者に伝えていただくことで、受講者は研修に対して積極的な姿勢を持ち、あっという間の数時間を有意義に過ごし、実り多い学びを得ることができるのです。

また、研修ご担当者には、最初から最後まで聴講していただき、必要に応じて講師にフィードバックを行っていただけると大変ありがたいです。そのフィードバックをもとに、次回開催時にはさらに効果の高い研修を実現することが可能となります。 そこで、研修担当者の皆様には、このようなポイントをご理解いただき、研修の成功に向けてご協力をお願いしたいと思います。