「職員研修カスタマイズシステム」について

研修ニーズと研修内容をマッチングさせるために

地方自治体では、職員数の減少やジョブローテーションの観点から、人事異動の機会が増えています。加えて、地方自治体は多岐にわたる行政分野を担当し、多種多様な事業を展開しているため、人事異動のたびに異なる業務に就くケースが多く見受けられます。これは民間企業での「転職」に近い状況であり、異動ごとに新たな知識やスキルの習得(リスキリング)が必要になることも珍しくありません。

このような状況において、研修担当者様にとっては、各階層の職員にどのような研修を提供すべきか、または、研修会社が提案する数多くの研修プログラムの中からどれを選定すれば良いのか判断に悩まれることが多いのではないでしょうか。その結果、過去に実施した研修内容を踏襲し、同じ研修を繰り返し実施してしまうことも少なくありません。

こうした課題を解決するため、弊社では各自治体のニーズに合わせた「職員研修カスタマイズシステム」をご提案いたします。このシステムは、新規採用職員から中堅職員、管理職層までの各階層に応じた最適な研修プログラムを、研修ご担当者様と連携しながら企画・立案する仕組みです。なお、「職員研修カスタマイズシステム」によるオーダーメイド研修だけでなく、既存の標準的なカリキュラムを用いた研修実施も可能ですので、ご要望に応じて柔軟に対応いたします。 これにより、研修担当者様の負担を軽減しつつ、効果的な研修実施をサポートいたします。

このシステムを導入いただくことで、効果的かつ効率的な研修体系を構築し、各階層の職員に必要な研修内容を明確化できます。その結果、研修計画全体の見直しと強化を通じ、組織全体の能力向上と業務効率の改善を図ることが可能です。

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「職員研修カスタマイズシステム(ご要望書)」記載例

❶研修名と副題(サブタイトル)を記入してください

研修名:「中堅職員研修」

副 題:「立場役割の再確認、求められる能力」

※副題のネーミングは、特に習得させたい内容をワンフレーズで記してください。特になければ記入しなくても構いません

❷研修の回数と時間

1日研修×2回、2日研修×1回、3時間研修×3回 等

❸受講者の階層、経験年数、受講者数、職種を記入してください

主事主任級職員、入庁3~5年、30人前後(事務職、現業職、保育士、消防職員)等々

❹研修開催時期:次年度6月~7月(不明の場合記入不要です)

❺研修内容のカスタマイズ

次頁の「研修内容の項目〔テーマ〕」から受講者に習得させたい項目を

適宜複数選択していただき、そのNOを記載してください ・・・記載例K1・K2・K3・K4・K5・K6・K7・K8など(K1~K8は各階層とも選択することを推奨いたします)

※該当する項目がない場合は、新たに項目を付加してください

❻選択した項目を参考に貴自治体のご要望に添った企画書を作成いたします

「研修内容の項目」

各階層共通(新採職員・中堅職員・管理監督者に適応)

NO項 目 (テーマ)概 要 ( 内 容 )
K1地方自治体を取り巻く環境地方分権や住民ニーズの多様化等、自治体環境を理解し、環境に適応することの重要性を理解します
K2変革期に求められる職員像変革期に求められる職員像を明確化し、自己成長を目指す動機付けを行います
K3求められる改善と改革日々の改善と抜本的改革の違いを理解し、実行の重要性を学びます
K4立場と役割の再確認組織や仕事における自身の役割を明確化し、実践に繋げます
K5求められる資質と能力各階層や職位の職員に求められる資質や能力を確認し、自己研鑽を促します
K6人材育成基本方針の確認人材育成基本方針を確認し、各階層での役割と目指す姿を理解します
K7ポータブルスキルどの部署でも活用できる説明力などの汎用スキルの重要性を学びます
K8リスキリングDX対応に必要な新しいスキルを習得し、仕事の質を向上させます
K9コンプライアンス法令遵守の必要性を確認し、コンプライアンスを徹底する方法を学びます
K10キャリアデザイン長期的なキャリア形成の方法を学び、自身のキャリアデザインを計画します
K11メンタルヘルスメンタルヘルスケアの重要性を理解し、自己ケアと周囲の支援方法を学びます

主に新規採用職員

S12学生と社会人の違い学生と社会人の違いを理解し、社会に適応する方法を学びます
S13社会人基礎力とは経産省が提唱する社会人基礎力の能力要素を理解し、実践します
S14ビジネスマナー基本的なビジネスマナーや礼儀、適切な言葉遣いを学びます
S15指示・命令の受け方指示や命令の正しい受け方を学び、仕事での効率的な対応を学びます
S16報告・連絡・相談の留意点職場のメンバーと信頼を構築するために、効果的な報告・連絡・相談を行う具体的な手法を学びます
S17ビジネス文章の書き方ビジネス文書の書き方を学び、正確で適切な表現方法を習得します
S18仕事の進め方の基本PDCAサイクルを理解し、効率的に仕事を進める方法を学びます
S19公文書作成と起案について公文書作成の基本を学び、正確な起案と記録の作成方法を習得します
S20ビジネスメールの留意点ビジネスメールの書き方を学び、適切な言葉遣いやマナーを習得します
S21個人情報の扱い個人情報の取り扱いについての注意点を学び、適切な管理を実践します
S22窓口業務の基本住民応対時の姿勢や態度、言葉遣いや、困難な状況下でのトラブル発生時の対処法を習得します

主に中堅~上級職員(主事・主任・主査級)

C23効率の良い仕事とは効率の良い仕事の進め方を理解し、リソースを有効活用する方法を学びます
C24仕事(事業)の進め方PDCAを効果的に活用する方法を演習を通じて体験します
C25業務改善の基本業務改善の基本的なノウハウを学び、業務効率向上の手法を習得します
C26コミュニケーションの前提コミュニケーションの前提としてホスピタリティマインドを持って接することの意義を理解します
C27コミュニケーション力強化傾聴力、伝達力、説得力を磨き、実践的なスキルを身につけます
C28プレゼンテーション効果的なプレゼンテーション技法を学び、聞き手を引き付ける力を向上させます
C29ロジカルシンキングロジカルシンキングの基本を理解し、論理的な思考を実践に生かします
C30根拠に基づいた政策形成 (EBPM)客観的なデータを活用し、政策の立案・評価に科学的根拠を反映させる手法を習得します
C31クレーム・カスハラ対応クレームやカスタマーハラスメントに対応するスキルを学びます
C32モチベーション向上モチベーションを向上させ、自己成長と職場のパフォーマンス向上を図ります
C33主体性の発揮中堅上級職員は積極性に加え自ら考え行動し主体性を発揮することが求められることを理解します

主に管理監督者(新任・係長・課長補佐・課長・部長)

K34マネジメント概論マネジメントの基本概念を理解し、地方自治体の管理監督者に必要な知識技術を習得します
K35事業のマネジメント正しい事業目標設定の留意点を学び、実効性の高い事業運営を目指します。
K36職員のマネジメント職員の成長を促進するための指導・育成スキルを学びます
K37組織のマネジメントビジョンやミッションなど、組織全体を最適化するためのマネジメント手法を学びます
K38タイムマネジメント時間を有効に使い、効率的に仕事を進めるタイムマネジメント技術を習得します
K39リスクマネジメントリスク要因を特定し、予防策や対応策を講じるリスクマネジメント技術を学びます
K40ナレッジマネジメント組織内の知識を可視化し、共有することで業務改善を図るナレッジマネジメントを学びます
K41モチベーション マネジメントモチベーションマネジメントを通じて、職員の意欲を高め、業績向上を図ります
K42アンガーマネジメント怒りを制御し、冷静に対応するアンガーマネジメント技術を学びます
K43リーダーシップリーダーシップを発揮し、チームの成長と目標達成を支援する力を身につけます
K44コーチング部下や後輩の自発的な成長を支援し、自己解決能力を高めるためのコーチングスキルを学びます
K45OJT(部下育成)職場内研修(OJT)の効果的な進め方を学び、実践で活用することをめざします
K46目標管理による人事評価目標管理に基づいた人事評価制度の効果的な活用方法を学びます
K47チームビルディングチームを連携、構築、強化し、協力して目標を達成するための手法を学びます。
K48チームワークチームワークを高め、メンバー同士が協力して成果を上げる方法を学びます
K49事業のスクラップ現状を見直し、事業の改革に向けて不要な要素を整理する手法を学びます
K50議会対応、答弁の留意点議会対応での質疑に冷静かつ明確に答えるための留意点を学びます。