高校1年生からボクシングを始め競技開始10ヶ月目に全国高校総体準優勝するも、その後周囲の期待等をプレッシャーに感じ、それまで止まって視えた相手のパンチが止まって視えなくなり、その後はイップスに苦しみ続けたボクサー人生でした。
競技者引退後ボクシングでの実績を除いたら自分は“空っぽ”だと23歳で実感し始めた私は、ボクシングに代わる自信を身に付けるべく行政書士や宅地建物取引士、簿記、情報処理技術者の資格を取得。その間資格試験予備校講師→県庁職員→五輪ナショナルチームスタッフの職歴を経て、現在スキル&モチベーション社の社長執行役員をしています。
この職歴を積み重ねる過程で法律や心理学や経営学や会計やIT等を必死に勉強し続けた結果、興味・関心がある組織・集団現象について、論理的・階層的・構造的・立体的に“視える化”できる個性的な認知的特長を獲得するに至り、佐賀県庁職員時代に幾つかのプロジェクトを“視える化”することで複数事業のスクラップ&ビルドを成功させた実績ができ、とある“思い”が芽生え始めました。
その“思い”とは、『時代遅れで前近代的専横体制でボクシング界は衰退している。ボクシングに代わる自信が欲しくて獲得したこの認知的特長は、県庁職員の立場で行政サービスを通じて県民に提供するよりも、ボクシング界をスクラップ&ビルドすることに活かした方が自分らしいのでは?』という“思い”です。
仲間2人と『日本ボクシングを再興する会』を発足し県庁業務終了後のアフター5で“視える化”による改善要請活動を始めた結果、半年後には500人超の賛同者(文春オンライン記事:山根明を追い詰めたのはLINEグループだった)を集め業界のスクラップが成功(※ココをクリックするとスクラップ(=告発)を想定し半年前に描いたデザインを確認できます)し、その後4年半かけて内閣総理大臣名で業界再建を認定されたコトでスクラップ後のビルドも成功(ココをクリックすると告発騒動の半年前に描いたスクラップ&ビルド全体のタイムスケジュールを確認できます)させることが出来ました。
これらの経験に基づき地方自治体職員にお伝えしたいことは、『“視える化”によるスクラップ&ビルドはこれからの地方自治体で必要性が増してくる』と言うことです。
情報化社会の更なる進展により住民ニーズは多様化し行政需要は増大を続けていく中、高齢化による公的支出は増加及び少子化による労働人口減により税収が減っていくことが予測されています。
そのような状況で職員一人一人に係る業務負荷は増し自治体そのものの存続も危ぶまれていくことでしょう。
そのような状況を打破するには既存事業を見直し、限られた人的・金銭的リソースについて重点項目を選択。そこにリソースを集中するために既存の制度や政策を見直し、時には古い事業を廃止し、新たな政策を創造していくことが必要です。
弊社では地方自治体職員の皆さんに「政策のスクラップ&ビルド」を実践するための研修を提供しています。政策創造の主役は自分であり、自治体存続の危機を自分事だと考えられる職員が増えることが住民はもとより国民全体から望まれています。
ボクシング界のみならず地方自治においても、新しい未来を切り開くために、現状を正確に“視える化”しスクラップ&ビルドへ挑戦していく必要があると考えてます(第2部に続く)。
